副検事になるための法律講座

そんなブログ沢山ありそうですが…

2025-01-01から1年間の記事一覧

副検事になる?検察事務官のままがいい?

1 今回の記事は、主に検察事務官の方に向けたものです。 一昔前は、副検事任官については、「かなり損なのではないか?」という考え方が結構ありました。 最近は、副検事に対する処遇がかなり改善されたと言われており、そのような考え方はあまり聞かなくな…

答案構成ができない!

1 私の拙い経験によると、多分それなりに多くの人が、法律の勉強を進めていく中で、「答案構成ができない!」という壁にぶつかっているように思います。もし違ったら、読み飛ばしてください。 私自身の経験としては、法律の勉強を始め、ある程度のインプッ…

民法その11(令和6年答案例)

1 まだ令和6年の試験問題をやってますね。言い訳になりますが、これって結構パワーが必要なんですよ。検察庁で副検事試験の指導をしている方とか、ネット上で参考答案を扱っている方とか、大変だと思います。そんなこんなで、みなさんに温かい視線を強要し…

警察からの事前相談

1 検察官の仕事の面白さの一つに、警察から事前相談を受ける場面があるそうです。 通常は、警察から在宅事件なり身柄事件なりの送致を受けて、初めて検察官がその事件を見ます。 ただ、中には、事件送致の前に、警察が予め検察官に事件の相談に来ることがあ…

特任検事について(一部コメントへの回答)

1 コメント欄に、特任検事に関する質問をいただきました。ついでに、ちょっと特任検事について書いてみようか、とも思いました。前にも書いたことあったような気もするのですが。ただ、そんなことを気にしていると、何も記事を書けなくなってしまうので、最…

検察官の引っ越し

1 検察官は、全国異動です。なので、引っ越しは、もうルーティンワークであり、人生の一部と言ってもいいです。 ただ、流石にこの全国異動が前提の職種というのは、今後生き残るのは難しいだろうな、とは思っています。共働きが多数派となった今では、家族…

憲法その12(令和6年参考答案)

0 お気づきの方もいたかもしれませんが。 実は、令和6年の答案構成については、研修誌の「設問の題意及び答案の傾向等」に関する記事を書いていませんでした。 まあ、最も大きな理由は、自分が(諸般の事情により)「気が乗らなかった」というだけなのです…

新任副検事の任地と公判能力の向上(コメントへの回答)

1 コメントで質問をいただきました。 副検事としての初任地を考える上で、公判実務を経験するためには、部制庁を選択した方が良いのか、主任立会(自分が捜査を担当した事件について、自分で刑事裁判に立ち会うこと)の非部制庁を選択した方が良いのか、と…

新任副検事と立会事務官(コメントへの回答)

0 外国籍の方で、日本の検察のことを研究しているという方からコメントをいただきました。 このブログも参考にしてくださっているとか。ありがたいことですが、こんな無責任なブログを参考にしていて、大丈夫なのだろうか、と心配にもなります。 1 ところ…

令和7年副検事試験検察庁法問題

検察庁法が一番問題文が短いですね。これは、不勉強なため、コメントは控えます。ただ、独任制官庁の点は、良く出るそうですね。多分、「独任制官庁と言いながら、どうして決裁官の指示に従うべき、という話になるの?」という問題なんでしょうね。そのくら…

令和7年副検事試験刑事訴訟法問題

こちらも、最後に感想を一言入れておきます。 甲が覚せい剤の密売をしているとの情報を得た警察官は、甲の行動確認のため、令和7年5月13日午後10時から、X市内路上を徒歩で移動する甲を尾行していたところ、甲が路上ですれ違ったVの肩がぶつかったこ…

令和7年副検事試験刑法問題

こちらも、最後に感想を書いておきます。しかし、今年は問題がどれも長いですね。 甲は、X社の経理課長であり、同社の金銭の支出を独自に判断するような権限は有していないものの、X社の現金、通帳、帳簿及び信憑書類を保管する金庫の鍵を事実上管理し、上司…

令和7年副検事試験民法問題

こちらも最後に若干の感想を書きます。 以下の問に答えよ。なお、各問は独立した問である。 問1 Aは、知人に多額の借金を負っていたところ、同人からの差し押さえを免れるため、自己が所有する甲土地につき、Bの承諾を得て、AからBへ売買契約を仮装し、B名…

令和7年副検事試験憲法問題

問題の提供をいただきました。ちょっと前にいただいたのですが、忙しくてアップが遅くなりました。最後に感想めいたものも書いてみます。 問1 日本国憲法において、自由権以外の基本的人権としてどのような人権が定められているか、種類ごとに分けるととも…

お疲れ様でした

副検事試験の発表があったようですね。 お疲れ様でした。 酒は、どんな時でもそばにいてくれます。 嬉しい時も。悲しい時も。 気持ちを理解してくれます。 乾杯。

正常化とコメントへの回答

1 お盆前後の投稿ペース乱れ、すみませんでした。週末も更新し損ねました。 2週間に1回の更新でも、時期によってはあっさりと乱れてしまいます。 世のブログの多くは、結構な頻度、中には毎日とか日に2回とか更新しているものもありますが、とても信じら…

勉強の戦略

1 前にも同じようなことを書いた記憶はあるのですが。 ただ、昔教わった教授の中に、こういうことを言った人がいました。 「本当に言いたいことは、何度も何度も論文にして、繰り返し繰り返し発表をしないと伝わらない。」 同じ内容だから、と言って、1回…

試験後

1 すみません、更新を忘れていました。 仕事が一区切りついて、疲れ果てていました。 頑張っている最中って、自覚していなくても、いわゆる馬鹿力的なものを出しているんでしょうね。頑張らなくて良くなると、途端に体と心に疲れが出たり。 2 副検事試験の…

刑事関係法の法改正について

1 検察官は、刑事事件に関する法律のプロです。当然、刑事関係法令には精通している必要があります。副検事試験でも、刑法と刑事訴訟法が科目に入っています。検察庁法も、まあ刑事関係法令の一つと言えるかもしれません。 2 そして、法律は、改正されるこ…

日本語

1 副検事を含めて、検察官は刑事事件を得意分野とする法律家です。そして、各種文書を起案して裁判所等に提出するのは、比較的大きな割合を占める仕事です。一方で、文書起案に割ける時間は、案外少なかったりします。特に、身柄関係の不服申立(勾留請求却…

隠れ副検事志望

1 他省庁の方は、受験するギリギリまで副検事志望を内緒にしておく、という話を以前したことがありました。 他省庁の方の場合は、他所に出て行こうとしていることがバレてしまう訳ですから、内緒にする気持ちも十分分かります。 ただ、実は、検察事務官であ…

検察官と警察官の役割分担

1 犯罪捜査と言えば警察官、そして刑事裁判と言えば裁判官。一般の方からすると、この2つの職種は、関わったことはなくても良くご存知なんですよね。ところが、検察官となると、途端に一般の人はイメージが湧かなくなります。せいぜい、政治家が絡む事件の…

副検事の所属(コメントへの回答)

1 コメントに質問をいただきました。 東京区検の副検事が東京高検に異動することがあるのか。また、それは官報に掲載されるのか。 うーん。どうしてそういう疑問が出てきたのか、謎です。謎なのですが、お答えは可能です。 2 言葉遊びみたいになりますが、…

検察官と学歴

1 多くの省庁のキャリアと呼ばれる職員は、東大、京大が中心と言われていました。最近は、いろんな事情から、幅広い私立大学までキャリア職員に採用されるようになったような報道もされていますが。 検事の場合は、結構昔から、東大、京大に限らず、幅広い…

検察官と立会事務官の組み合わせ

1 4月になり、新しい配置が決まる季節です。 3月初旬には、新しい体制が決まり、各職員に伝達されるのが、検察庁の通例です。 誰が誰の立会事務官になるのか、もその頃に伝達されます。 立会事務官にとっては、どの検察官に立ち会うのかは、かなり重要な…

司法解剖立会

1 検察官の特殊な業務の1つに「司法解剖立会」があります。 要するに、ご遺体の解剖に立ち会う訳です。実はご遺体の解剖にもいくつか種類があるのですが、検察官が立ち会うのは、司法解剖です。それ以外の解剖に立ち会うというのは、聞いたことがありませ…

副検事試験の勉強方法についての考察

1 研修誌の2月号に、2名の副検事試験合格者の合格体験記が掲載されていました。 お二人とも、どうやら1回目の受験で合格されたようです。合格体験記は、主に勉強方法について述べられていました。かなり以前に、勉強方法について記事を書いたことがあり…

検察官を仕事にするということ

1 最近、コメントで、民間の方から副検事任官について、相談をもらいました。検察官の仕事に興味を持ってくださったことは、嬉しいことです。ただ、そもそも副検事試験は受験資格が、事実上「現職の公務員、しかも司法警察員が内部にいる役所に勤務している…

それぞれの宿直(コメントへの回答) 

0 ふと気づいたら、記事の更新を忘れていました。色々事情はあるのですが、更新を待っておられた方もおられたようで、済みませんでした。 1 コメント欄に、宿直について質問をいただきました。① 頻度と内容、② 宿直明けの制度の有無、③ 休日は日直と宿直は…

検察官の引っ越し事情(コメントへの回答)

1 コメントに、この4月に副検事任官予定の方から、検察官の引越し事情に関するご質問がありました。 合格おめでとうございます。前回残念だった方々も、すでに心の傷は癒え、次の目標に向かっておられる時期でしょう。是非、「次は自分が!」というモチベ…