副検事になるための法律講座

そんなブログ沢山ありそうですが…

検察官記章

1 いわゆる「検察官バッヂ」という奴ですね。秋霜烈日って奴です。

  「秋に霜が降りるほどの厳しい寒さ、夏の厳しい日差し」とか、厳しい一辺倒でいいんだろうか、という意見もありそうな、、、。

2 人によりますが、普段からずっとつけている人は、あまり多くないようです。スーツを変えるたびに「襟をめくって裏のクルクルを回して記章を外し」「次のスーツの襟をめくってクルクルして記章をつけて」というのをしょっちゅうやるのが手間なんでしょう。女性用に記章は針で刺すタイプなので、まだ付け替えやすいかもしれません。

  それでも、若い頃はつけている人も結構います。聞いた話ですが、ある日、歩いて帰る途中、バッジを外していたら、手元が狂い、裏のクルクルが「コロコロ」と皇居のお堀に向かって転がり落ちていったとか。おむすびころりんみたいです。手元にはバッジの本体は残ったものの、クルクルがありません。すると、何と、総務部にはバッジの「本体だけ」をなくした人が残していったクルクルが保管されていたそうです!それを1ついただいて、一件落着したとか。本体無くしてたら始末書ですからね。良かった良かった。

3 それでも、バッジが活躍する場面はあるそうです。庁を跨ぐ異動の時です。この場合、前任庁の身分証明証やら何やらは、一切返却し、検察官であることを証明するほぼ唯一のものが「検察官記章」なんだそうです。もちろん赴任先の職員は、顔写真を確認したりしてはいますが、守衛さんはそこまでは分からないですよね。「あんた誰?」と言われた時に頼れるのは、このバッジだけだそうで。

  あと、公判担当をしている場合は、裁判所の出入りに際してバッジが必要な時があるかもしれません。

4 ちなみに検察官記章なんですが、検事と副検事で違いがあります。真ん中の赤い丸と、四方に伸びる白い花びらっぽいところは同じです。残りの霜(?)っぽい部分が、「検事は金」「副検事は銀」と違っています。検察官同一体とかいうなら、同じにすればいいと思うのですけどねえ。警察官は階級によって階級章の色が変わるのでそれと同じか?とも思いましたが。でも検事が検事長になっても、記章は変わらないはずなんですよね。昔、ある副検事が、この違いを指して「金のエンゼルと銀のエンゼル」と言ったとか。チョコレート菓子の当たり券で金だと1枚、銀だと5枚というあれですね。