副検事になるための法律講座

そんなブログ沢山ありそうですが…

試験に向けた気持ち

1 副検事試験は、確か毎年7月でしたよね。いただいたコメントを読んでいても、そろそろ副検事試験が近いんだな、と感じます。

  色々と心配になったり、気になることがあるでしょう。「どんな問題が出るんだろう。知らない問題が出たらどうしよう?」とか。「これまでの勉強で良かったんだろうか。」とか。ただ、そういうことのほとんどは、「自分ではコントロールできないこと」が多いのです。自分がコントロールできないからこそ、気になったり心配するとも言えます。

  ただ、本当のところ、自分がコントロールできないことを気にしたり、心配するのは、徒労に終わることが多いと思います。いくら気にしても心配しても、結局コントロールできないのですから。どうしても気になることについては、それに関して「何か自分がコントロールできることに引き直せるか」を考えてみて、できなければ、「諦めて考えるのをやめる」のが正解だと思います。天気をいくら気にしても、天気は変えられません。傘を持って行くとか、スケジュールを調整して休むとか、自分にできることに引き直すしかないと思います。

  どんな問題が出ようとも、頼れるのはこれまでそれぞれが自分の中に積み重ねてきたものだけです。それを信じるしかありません。それが頼りなく思えても、それだけが自分の武器なのですから。大丈夫です。みんな不安ですから。自信満々で受験する人なんて、いやしません。あとは、試験に向けて、心置きなく全力を尽くしてくることです。全力を尽くせば、結果がどんなものであっても受け止められると思います。とにかく、自分の中身を、全部答案用紙の上にぶちまけてくることです。そして、ありのままの自分で、勝負してくるんです。

2 以上書いたことは、男性の読者の方はそんなに引っ掛かりなく理解していただけると思います。ただ、どうも女性の考え方は違うように感じています。

  というのは、はるか昔、自分が受験生だった頃ですが、やはり本試験前に他の受験生と、試験に向けた気持ちについて話したことがありました。多くの男性受験生は、「全力を尽くして不合格なら仕方がない。」というスタンスはほぼ共通していました。もし不合格なら、自分の力不足なのだから、次に向けてさらに勉強して成長しよう、と考えるのだと思います。一方、多くの女性受験生から、「全力を尽くして不合格だったら、耐えられない。」という話を聞きました。察するに、全力でやっても不合格ということは、自分の潜在的な能力がそもそも合格する水準に達していない、と感じてしまうようです。本試験前ですから、詰めて議論したりはしませんでしたが。

  この男女の違いについて思い当たるのは、少年漫画と少女漫画の違いですね。少年漫画というのは、主人公が最初はあまり強くないけど、色々な経験をして成長し、徐々に強くなって行くみたいな設定のものが多いです。一方、少女漫画では、出てくる主要キャラはほぼ最初から最高、最強の状態で出てくるように思います。最初はダメキャラであっても、実はものすごい才能とか潜在能力を秘めていた、とかであっという間に最強キャラにこのような点から、男性は自分がその後成長するということを信じやすいのに対して、女性は潜在能力の限界を感じやすいのではないか、と想像しています。

3 違いが分かったとして、じゃあ女性はどう考えたらいいのでしょうか。「不合格でも能力が足りないんじゃないよ。成長できるよ。」と声をかけるくらいでしょうか。私の力の及ばないところのようです。悪しからず。