副検事になるための法律講座

そんなブログ沢山ありそうですが…

刑法その5(令和4年答え合わせ)

1 研修誌22年10月号の刑法部分を参照しながら、行きましょう。

  とはいえ、研修誌の記載は、とても大まかですね。「設問の題意等」は、各設問の論点を簡単に指摘した上で、「条文や基本的判例の理解があれば、自ずと適切な論述ができるはず」とまとめています。その通りとは思いますが、せっかく研修しに書くんだから、もうちょっと詳しく書いてもいいんじゃない?とも思います。

2 「答案の傾向等」も、かなりまとめて記載されています。「相応の水準に達している答案は、例年に比べても、比較的多かった」と、要は「簡単でした」と総括しています。

  設問1から3については、「論点に飛びついた上で安易に結論を述べているに過ぎず」「理由付け、当てはめが不十分な答案も少なくなく」、これらによって出来不出来に差が見られた、とされています。この点は、私が従前答案構成で「法的思考力や原理原則を踏まえた検討力、そこを理解した上での問題提起の力で差がつく」と指摘したのは正解だったようです。ただ、具体的に何をどう書いたらよかったのかは、研修誌の記載を見ても分かりません。そういう意味で、研修誌の記事は独学者には優しくないものだな、と思います。私の答案構成がどこまで役に立つか分かりませんが、参考にして下さい。なお、論述内容は勉強なしのでっち上げですので、論述内容ではなく、問題提起や検討の順番等、構成の方を参考にしてください。

  そして設問4です。何と、Bの会社の占有の有無、帰属を検討することまで出題者は求めていたようです。それならそうと言ってよ、という感じですね。お陰で、私の答案構成は「安易に事実の錯誤の問題だけを検討している答案」となってしまいました。やはり、こういう基本的な問題の場合は、気づいた加点事由的論点についても、ちょっとでいいから言及しておくべきでしたね。

3 研修誌からは、なかなか合格答案のイメージが読み取れませんが、おそらく私の答案構成は、中の中から中の上くらいの評価だったかな、と思います。、、、甘いですかね?